朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機

朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機

 図書館で借りて読了。建物や水道管など、定期的に更新が必要なのは誰でも分かるけれど、大半の自治体があんまりその費用について考えてない(長期的な更新計画を持っていない等という意味)というのは驚愕した。現実に古くなって危ないということで通行止めになっている橋が、全国には相当の数があるんだそうだ。
 提言や具体例も多く含み、東日本大震災の復興についても言及していて、非常にタメになる本。公務員や政治家はすべからく読むべきだし、有権者としても知っておくべき内容だと思う。勉強になった。おすすめ。
 ちなみに、最初に悲観的なシナリオ、最後に楽観的なシナリオの両方が提示されるけれども、どう考えても、未来は悲観的なシナリオに近くなるよなぁ・・・。