谷崎潤一郎 (ちくま日本文学 14)

谷崎潤一郎 (ちくま日本文学 14)

 図書館で借りて読了。久々の名作小説だったが、いやーなまめかしくて非常に面白かった。収録作で特に気に入ったのが、「刺青」「秘密」「友田と松永の話」「春琴抄」の4編。物語に漂うエロスとともに、この先どう展開するんだろうという引き込む力もあるのがいい。
 谷崎は『痴人の愛』を随分昔に読んだくらいだったけど、これは他の作品も読まにゃならんな。