- 作者: 村上宣寛
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2011/06/16
- メディア: 単行本
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心理学を歴史的に振り返った後、現在の心理学である程度確実性が高そうだと思われる知見を紹介してくれているのだが、親の育て方は子供の性格形成にほとんど寄与しないっていうのが、一番読んでびっくりするんじゃないでしょうか。
他にも知能や精神疾患に対する遺伝の影響の大きさだとか、多くの人が感心を持つ話題が多く取り上げられている。
比較的最近の教科書でも精神分析にある程度ページが割かれているらしいけど、それって大問題なきがする。著者のようにはっきりと疑似科学だと断言する人がもっと増えればなぁ。
あと、最初の方に出てくる学会の名称変更エピソードが下らなくて笑えた。頭がいいはずの学者連中でもこんなしょうもないことで争うのね。
同じ著者の本でも、この本と比べるとちくま新書の方が面白かった気がするけど、こちらも読んで損はしない内容だと思います。