On What Matters (Berkeley Tanner Lectures)

On What Matters (Berkeley Tanner Lectures)

 一応読了。英語は非常に読みやすい。しかしながらこのぶ厚さだから、読むのは当然時間かかりますわな。セクションごとの概要が付いているのは便利。
 中身は、けっこうさらっと流していて、「え?こんだけ?全然説得されないよ」という部分もあれば、かなりネチネチ細かく議論している部分もあって、濃淡がある気がする。最初の、欲望に依存する理由としない理由を対比して後者を擁護する議論は、明らかに短いような・・・。
 あとは、トロッコ問題とそれに類するような、文字通り色々な(登場人物がblueやyellowなど色の名前なのです)具体例が多いのも嬉しい。
 本の中のどこをとってきても議論が出来る、読みやすくて水準の高い哲学書だと思います。ただ、どの論点も当然歯ごたえありすぎるものばかりなので、突っ込みながら読むと、読み終わるのにとんでもない時間掛かること請け合いではあるが。
 この後、ボリューム2に取り掛かるつもりだけど、さらにぶ厚いんだよな・・・。読み終わるのはいつになるのやら。英語勉強したい。