- 作者: マルティンハイデッガー,Martin Heidegger,関口浩
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 単行本
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存在の真理を開くものとしても芸術作品というアイデアは、根本的に正しいと私は思う。ニーチェ的な芸術至上主義、美の真に対する優越(もしくは美=真)はこの観点から見ることでその真価が理解できるようになるかと。
しかし、こういった話って論証するって感じでもないし、「ドーだ!」的ハッタリとどう区別するのかというのが難しい。存在そのものの根源性って、それがなければ文字通り何も始まらないという意味で最も基礎的なものであることは間違いないと思うんだけど、その理由を説明しようとすると「だって現に世界がそうなってるじゃん」としか言えないというか。
そこを何とか議論をひねり出したり哲学史の助けを借りてあれこれ上手な言い方をしようとして、ある程度てきている(いそうな気がする)のが大哲学者の偉いとこなんでしょうね。