イオンシネマ海浜幕張へ、数日前に『この世界の片隅に』9回目観に行ってきた。
 片淵監督自身の音響調整、凄まじかった……。
 噂に聞いていた蝶の葉音聞こえました!さらには蟻の足音まで!!その他の効果音が非常にクリアに聞こえた。そして今回初めて気付いたのは、常に鳥や虫や風の自然音が、ほぼ全編にわたって背後に流れていること。これが、映画を多層的なものにし、世界が丸ごと作り出された・映画の中に入り込んだといった感覚を引き起こすのに効いているのでは。
 爆弾の破片、空襲、機銃掃射の3大恐怖音はションベンちびりそうな迫力。
 そしてエンディング。3人が並ぶ最高の場面で流れるコトリンゴの輪唱は、まるでそこでコーラスしているような美しさ。これには本当に参った。
 スクリーンも非常に大きくて迫力あるし、間違いなく鑑賞環境としては私が経験した中で間違いなく最高。片隅ファンもそうでない人も、まだ行ってない人はすぐに行きましょう。
 初回以降では一番感動したかもしれない。これまた初回以降初の拍手発生に立ち会えた。ちょっと遠かったけど本当に行って良かった。今後も、年に数日でもいいから同じスクリーンでやってほしい。この神聖な映画を鑑賞するのにふさわしい聖地として、私を含む多くの信徒が必ずや巡礼することになるのは間違いないんだから。
 いやはやシネコンもバカにしたもんじゃないね。