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Things That Bother Me: Death, Freedom, the Self, Etc. (English Edition)

　キンドルで購入。ゴリゴリ議論を展開するというよりは、自身の支持する哲学的立場の紹介に近いか。自己が今この瞬間だけにしか存在しないという立場は、私としても根本的には正しいと確信しているのでそこはもっと色々展開させてほしかった。
　心の哲学での消去主義が馬鹿げているという話から汎心論へと展開させる意表の技は、単純なアイデアだけど面白い。
　後は、「自己は物語る自己」的説への批判をしておいて、トリのエッセイが若いころの自分の話という構成にするのもシャレが効いてて良い。とは言え、中身はボンボンのリア充生活そのものなので、読んでいて少なくない憎悪も感じたが。
　英語は普通。予備知識はなくても読めるので、この手の話題が好きならまあアリですかね。