図書館で借りて読了。

 自衛隊の非公式秘密諜報組織の実態に迫る力作ルポルタージュ。本気で「消させる」事態を警戒するっていうんだから怖い。

 さらに酷いのが、これだけ証言があっても政府がその存在を認めないこと。文民統制に反するというもっともな理由のほかに、実際別班で働く人たちにとってもそれじゃ逆にマイナスだろうに。

 なんでもオープンというのは任務の性格上難しいのはしょうがないとしても、さっさと公式化してあげれば良いのに。

 こういう、身の安全と多大なリソースが必要な取材はある程度の規模の組織じゃないと難しいだろうから、大手オールドメディアも多少はまだ存在意義あるのかしらん。

 面白かった。それにしても、ネタ元「キーパーソン」は誰なんだろう。警護つけてくれるっていうんだから、大物警察官僚かそういう方面に強い政治家かね。