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宝石の国(10)特装版 (プレミアムKC)

 　新刊で購入。

　異常に冷たくて怖くハッとさせられるシーンが10巻は目立つ。モノトーンでシャープな絵で描かれたそれらのシーンは、凡百の現代アートなど問題にならないくらい「暗い美」「残酷な美」に溢れている。素晴らしい。フォスが先生に壊されるところなんて、おぞましさと美しさがないまぜになった異様な迫力がある。

　それとエロスね。人外のエロをこれほど美的に描く人はそうはいないだろう。

　終局はどこに行きつくのだろう。天才の生み出す作品を凡人はただただ待つことしかできなのはつらいところだ。