訪問診療の医師が散弾銃で撃たれた事件は、客商売に従事している人間には全く他人事ではないだろう。
 殺されてしまった医師はその善意と熱意ゆえにどこでもさじを投げた困難事例を受け入れたところ、こんな理不尽な目にあってしまったらしい。やり切れない。
 私自身も、今の部署では多少は緩和されたが、前の部署では怪物としか言いようがない人格破綻者に理不尽な罵倒をされることもしばしばあったし、怒鳴ることはしないまでも、何時間も延々とグダグダネチネチ絡まれると、本当に疲弊する。
 酷い暴力沙汰こそ回避できたが、同僚には実際に殴られた人も胸倉掴まれた人もいる。
 普通の店などなら出入り禁止もできるだろうが、公共機関や医療機関などそういったことがしにくい・できないところだと、こういった「怪物」対策も一層難しくなる。
 無論まともな意見や苦情もあるから、一律に何も聞かないとシャットアウトするのも行き過ぎとはいえ、無対策じゃこちらもやってられんし、どうしたもんだろう……。難しいね。