図書館で借りて読了。

 事故によって嗅覚を失ってから回復する過程と、各種専門家へのインタヴューなどによる嗅覚(消失)の探究、そして家族や友人・恋人との私生活の再生の3つの糸がより合わさった非常に読ませるノンフィクション。オリバー・サックス(本書にも登場)を思わせる。翻訳も読みやすいし、これは傑作ノンフィクションと言っていいのでは。