- 作者: 浜井浩一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/10/16
- メディア: 新書
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また、法律や法廷の限界の指摘は、非常に貴重なものである。
企業の不祥事、いじめや児童虐待の問題が起きた場合に、対策委員会が設けられ、弁護士や元検察官などが中心的な役割を占めることが多い。しかし、法律家は、法律の専門家、つまり、問題を法的に処理する専門家であって、社会問題を解決する専門家ではない。
こうした委員会に法律家が不要だとは言わない。しかし、法律家は科学的、客観的に問題の原因を検討することは得意ではない。餅は餅屋、役割分担が大切で、何でも法律家に任せてしまうと、形式的な処分ばかりが横行しかねない。(p.160)
読むべし。