日本哲学小史 - 近代100年の20篇 (中公新書)

日本哲学小史 - 近代100年の20篇 (中公新書)

 図書館で借りて(一部だけ)読了。第二部は無名若手研究者が書いているようなので読まずに、熊野さんの書いた第一部だけ読んだ。色々勉強になるのだけれど、過去の日本哲学が何を問題にしていたのか、正直ピンとこない。私の理解力が大きな原因の一つであることは間違いないが、マルクス主義に影響された哲学や京都学派の哲学的意義って、現代人の中にリアリティを持って体感できる人って多くないんじゃなかろうか。
 まあ、後100年くらいして人類が滅亡していなかったとき、今の日本の哲学を未来人は「わけ分からん」と評価することもありそうな話だし、私の反応は凡夫としてごくごく自然な反応だとは思う。