- 作者: 今野浩
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/10/19
- メディア: 単行本
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枝葉末節で印象に残った点。「数理科学(応用数学)界に君臨するユダヤ系グループ」(p.28)ってあるけど、ユダヤ人が数学に強いって漠然としたイメージは持っていても、実際どんなもんか全然わからんのだが、どうなんですかね。ユダヤ人についてって、ある業界では勢力が強い(数学のほかには、音楽や金融なのかな)というのは多分本当なんだろうけど、日本人だとピンと来ないのか、それとも欧米でもはっきりとは分からないのかな。ユダヤがらみって、触れるのに少しタブーな感じがあるじゃないですか。だからなおさら気になってしまうんですよね。
後は、「成果が出るか出ないか分からない研究より、必ず成果が出る雑務をやっている方が、ストレスが溜まらないのである。」(p.53)って、人間臭くて共感できますね。よほどの天才・奇人でないかぎり、先端的なことだけだとか、全く見通しがたたない課題に専念したりしたら、おかしくなってしまうほうが普通だろう。私が学生時代接した偉い先生も「哲学だけやってると、進歩しているんだかどうだかまったくわからん。だから、語学や論理学の勉強みたいに積み重ねができるものやって精神のバランスとったほうが良い」みたいなこと言ってたのを思い出した。
まだシリーズ続けられるネタあるのかな。尽きるまで続けて欲しい。