精神科は今日も、やりたい放題

精神科は今日も、やりたい放題

 図書館で借りて読了。日本の精神科が薬出しすぎだとか、精神科の薬は依存性が強いから出しすぎよくないとか、やたらと何でもビョーキにするのは間違っているとか、診断にあんまり客観性がないだとか、そういう批判の方向性は正しいと思うんだけど・・・。でも、この著者は極端に行きすぎ。完全な精神科不要論はさすがにどうかと。主張もデータを出して論じている部分もあるけど、独断的なところも目立つ。
 もうちょっとバランスが取れていてしっかりした同趣旨の本が待ち望まれる。
 やや余談。全然病気でもないのに家族から無理矢理精神病院入れられて薬漬けにされるなんて、怖すぎる(pp.39-44)。ホラー映画にでもなりそうな話ですな。