知的唯仏論

知的唯仏論

 新刊で購入。博覧強記の2人の対談、話題はマンガから難解な教理上・哲学上の問題まで幅広い。まあでも、かなり後で手を入れたんだろうけど、基本的には宮崎さんが主、呉夫子がサブといった構成です。
 「この私」や「実存」が中心的なテーマが示している通り、この手の本は少数派の観念的な人のためのものなのだろうが、そういう人たちの知的優越性というのは、上記観念性どこまで一致するんだろう。ある程度相関はあるような気もすれば、科学者的な知性は天才レベルだけど、まったくこういうセンスがない人もいるし。個人的には、いくら物知りでも、こういう哲学的な知性がないと何か決定的に重要なことを知らないのではと、どうしても思ってしまいます。
 両方ともファンだから、もう1冊くらいどんなテーマでもいいから対談本出してほしいなぁ。