ワードマップ現代形而上学: 分析哲学が問う、人・因果・存在の謎

ワードマップ現代形而上学: 分析哲学が問う、人・因果・存在の謎

 図書館で借りて読了。コンパクトにまとまっていて読みやすい。文献案内も充実しているし、教科書としての出来はとても良いのでは。
私は、人工物の存在論と存在依存の話がほとんど知らない話題だったので面白かったかな。
 不満をいくつか。一部文章が「だろう」「みよう」が多くてこなれていない(これは若い分析系の哲学者の多くに見られる気がする)。あとは、欧米の哲学界の紹介にどうしても偏ってしまって、日本のオリジナルな議論の紹介がほとんどないのは寂しい。これも教科書なんだから仕方ないと言えば仕方ないが。