ヘンな論文

ヘンな論文

 図書館で借りて読了。ヘンな学術論文紹介本、とは言ってもこの場合の「ヘン」は、視点がユニークだったりテーマが変わっていたりするというだけで、出てくる論文の中身は至極真っ当な研究です。
 そもそも研究や論文を書くというのはどういう作業か、学問のルールとはみたいな話もあって、中身の近づきやすさもあり、「研究入門の入門」本としても読めるかと。
 悲しいのは、研究業績の剽窃がオボちゃん騒動以後も結構あるということ。本書で一番読みごたえがあった湯たんぽ博士も、その実績をかっぱらって平然としている奴がいるってんだから、頭にくる。そんなクソ野郎は名前出しちゃえば良いのに。
 それはともかく、全体として見ればほのぼのとしてユーモアもあり楽しい本です。インテリ芸人の持ち味が出ているんでしょう。
 個人的には、ちょっと期待した電波系論文は全然出てこないんだけど、別シリーズで紹介してくれれば嬉しい。