Making Sense of Taste: Food and Philosophy
- 作者: Carolyn Korsmeyer
- 出版社/メーカー: Cornell Univ Pr
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: ペーパーバック
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視覚聴覚と比較して劣った感覚とされてきたことや、「taste」という語が美的な判断と味覚の両方に使われだした経緯など、前半の哲学史的・思想史的な話はそれなりにためになった感はあるものの、哲学的な議論や洞察は残念ながらほとんど得られなかった。後半の文学や美術についてはなおさら。
哲学書というよりは、哲学についての要素が多い教養読み物ですな。フェミニズム話が時々出てくるのがオリジナルと言えばオリジナル。
英語的には、前半普通、後半のテーマはなじみがないこともあり結構辛かった。
あと、キンドルで絵画の図版を見るのは無理があります。せめて大きく拡大できれば……。