ある程度の規模の組織だと、下っ端にはうかがい知れない秘教的なメカニズムで意思決定が行われているという印象を、末端の人間は持ったことがあるんじゃないだろうか。賃金奴隷生活がそれなりの長さになると、段々その頻度が増えてきたような気がする。
 別にそれで正しい方向へ行ってるんなら良いんですよ。でも往々にして、偉い人は現場の事情に疎いから、下っ端にしたら非合理としか思えない訳の分からん結論になってたりするわけで。不条理劇に巻き込まれて、怒りよりは倦怠感というか、とてもウンザリしてどんよしとした疲労が積み重なっていく。
 多くのサラリーマンがこういった緩慢な苦行に耐えているというのは、本当に驚くべきことだ。