Questions of Taste: The Philosophy of Wine

Questions of Taste: The Philosophy of Wine

 キンドルで購入。今まで読んだ味覚に関係する哲学書関連の本の中では、一番哲学かじった人に馴染みやすい感じがした。いきなり最初の2本がちょっと対立気味なのも(味覚への認知的な要素の寄与の仕方)、いかにも議論好きな哲学者が編集した並べ方なんじゃないでしょうか。
 ただ、もう一歩踏み込みが浅いというか、そこまでは私でも何とかたどり着けそうな議論が多くて、ちょっと物足りなくもない。結局味って客観的なの主観的なのか、専門家と素人の違い、美や快不快と美味い不味いの違いなどまだまだ何か洞察を得た感じがしない。
 色々かじるんじゃなくて、根詰めて考えないとダメかね。そりゃ当たり前か。