美術手帖 2017年2月号

美術手帖 2017年2月号

 新刊で購入。もちろん『片隅』インタヴューと批評のため。私が是非とも観なければと強く思ったのは、町山さんの紹介と斎藤さんの絶賛が一番大きく作用してだからね。
 インタヴューはそれほど長くないものの、やはりちゃんとした審美眼がある相手だと片渕監督も少し突っ込んで話してくれているのでは。冗談も出たりしてリラックスした雰囲気が感じられる。
 斎藤さんの論考も素晴らしい。初見から2か月近く経っても、(数回観たとはいえ)まだその余韻が残る映画なんて人生で1度出会えるかどうかだからね。斎藤さんと同じ症状に囚われた人なら、大きくうなずき、また映画の感動が蘇ってくると思う。
 雑誌の値段がかなり高いので買うのはちょっとためらわれるかもしれないけど、『片隅』ファンは必読レベルの内容なので損した感じは全然しない。