野火

野火

 

 

 

この世界の片隅に

この世界の片隅に

 

 

土浦セントラルシネマズで『野火』と26回目の『この世界の片隅に』。
 まずは『野火』から。『片隅』と表面的な感触は正反対と言っても良いくらいの作品だが、底に流れるもの(「記憶への意思」とでも言うべき執念)は共通していると感じた。その他、素晴らしく美しい自然・風景と対比される戦争、食物への注視(塩が特に印象的)、家から立ち上る湯気・煙、主人公が創作者であること、などなど符合する要素も連続してみると気が付きやすい。平成の二大戦争映画と言って良いような2作を連続で、しかも劇場で観るという体験は得るものが多いはず。これは多くの劇場で毎夏やって欲しい。
 そして『片隅』。やはり劇場での鑑賞は格別。先週テレビ放映を見たばかりなのに、最後10分は号泣してしまい声を抑えるのが大変だった。
 その後は、片渕監督の舞台挨拶とサイン会+水口さんのサイン会。舞台挨拶時に話をしてくれたセントラルシネマズの寺内社長が、これまたやたらと話が上手なのもあって会場全体が温まったところで、上映1000日超えと片渕監督誕生日を皆でお祝い。最後の記念撮影までしてもらっちゃいました。
 サインも貰い、その他のグッズやチラシも沢山入手して帰宅。本当はその後の『アリーテ姫』と『マイマイ新子』も観たかったが、体力的な問題で断念。
 それでも、監督ご自身が言っていた通り、片渕監督や制作側関係者、ファン、劇場の方まで含めて、皆で作り上げ良い雰囲気と、映画からあふれ出てき楽しげなムードが溢れていて、その場にいるだけで笑顔に。

 本当に行って良かった。