新刊で購入。

 これは片隅ファンは必読の素晴らしすぎる中身。

 水口さんの力のこもったイラストをカラーで見られるのみならず、片渕監督のコメントもあり、片隅の上映過程ドキュメントとしても非常に資料性が高くて、さすが調べ魔片渕監督作品ファンとうならされる。

 イラスト自体のみならず、本書自身もオマージュに溢れていて(表紙は片隅のポスターですね)読んでいて本当に楽しい。

 それにしても水口さんの超人的な活躍は信じがたいものだ。時には徹夜してまでイラストを仕上げて、かつ夜行バスなどで日本全国飛び回っているんだから、どんだけ情熱と体力あるんだか底が知れない。

 そして最後の見開きイラスト、本書を手に取るような人なら目頭が熱くなるのを抑えるのは難しいだろう。渾身の傑作書下ろしイラストは、これだけで本書を買う価値があるような感動的なものだ。

 『いくつもの片隅に』に向けて、監督同様水口さんも頑張って欲しい。そしてもちろん公式ファンアート第2弾、待ってます。