うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間
 

   図書館で借りて読了。

 鬱病のつらさをここまで克明にリアルな形で書けた本はなかなかないのでは。そういう意味で非常に貴重。

 さらに、棋士という特殊な職業ゆえ、将棋が所々で回復過程(の判別方法等)の一部として出てくるところは興味深い。

 同世代のモテ光会長や羽生さんの他棋士仲間も多数登場するので、将棋ファンとしても先崎さんの休場の真相が解明されてスッキリ。

 多分働き過ぎが発病の大きな要因なんだろうけど、それを考えると疲労長時間労働の害悪を示す典型例的な例とも言えそう。

 ということで、とても面白い本だし、真面目に医療や福祉系の人にも役立つ本だと思います。