音楽の哲学入門

音楽の哲学入門

 

  新刊で購入。

 鳥の綺麗な鳴き声と音楽の違い部分(1~2章)はそれなりに納得。3章がつっかかる部分多し。

 出し手でなく受け手側からのアプローチが弱いというか、音楽を聴いたときの情動が役割小さすぎるような。それを考えると、鳥の鳴き声と音楽をそう強く区別しなくても私は良いんじゃないかという気もする。

 4章の崇高部分がむしろそういう方向性(美的性質への注目)なんで、なおさらそう感じるのかも。

 コンパクトな分包括性には欠けるかもしれないが、内容は面白いし非マニアでもそれなりに興味深く読めるのでは。