The Cosmopolitan Tradition: A Noble but Flawed Ideal

The Cosmopolitan Tradition: A Noble but Flawed Ideal

 

  キンドルで購入。前半のキケロセネカ、スミスにグロティウスといった歴史的な話がためになった。物質的な環境を軽視するストア派の弱点を指摘しつつ、後半は自身のケイパビリティアプローチ解説が比較的コンパクトにまとまっているので、ある意味ヌスバウム入門としても良いのかもしれない。
 コスモポリタンというとアンチ国民国家なんじゃないかという先入観があるが、国家の役割を重視しているのはさすがに現実的ですな。
 動物の権利にもちょくちょく触れているのも、哲学者というよりいかにも現代のリベラル知識人っぽい。