図書館で借りて読了。

 都心で普通に生活していたら普通は気付かないところに、非常に見た目が綺麗な小さい野鳥が生息している、しかも皇居や明治神宮といった例外的なアジール(も、もちろん関係はしているが)だけではない場所になんて驚きだ。

 若干擬人化描写が暑苦しくもないが、データもあるしあえて匿名にしてある生息地も詳しい人は推測できると思う。

 「新しい野生」なんて、何とも魅力的な、どこかポストアポカリプス的ニュアンスを感じさせる概念を東京という具体例を使って提示のも良い。

 カラー写真がもう少しあればなお良かったのだが。

 都市論、自然論、フィールドワーク等々色んな要素がある良い本だった。そのうちカワセミ探ししたいなぁ。