- 作者: 小谷野敦
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 新書
- 購入: 8人 クリック: 112回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
この本で批判されてる大塚英志に典型的な、根拠を提示しないままのもっともらしい文芸評論家的文章に対して、年を取ったせいもあるが、段々受け付けなくなった。
「近代は〜社会だから・・・」とか、「日本のゼロ年代サブカルチャーは〜的で・・・」のような物言いは、さっと聞くと(読むと)納得してしまうが、一歩立ち止まって根拠を探してみると、実は何もないなんてことは少なくない。この種の「思想」や「評論」に全く意義がないとは言わないけれど、学問的なものよりは、むしろ直感に基づいた芸術的な営みとして評価するほうがいいのではないかと、最近は考えている。