現代唯名論の構築―歴史の哲学への応用 (現代哲学への招待)

現代唯名論の構築―歴史の哲学への応用 (現代哲学への招待)

 なぜか「君」に向かって語りかけるスタイルで書かれている。とても真っ当でしっかりしたものではあるが、後半の心の哲学と歴史の哲学の話がボリューム不足で物足りない。
 同じ著者の『言葉と心』が素晴らしい内容だったので期待して読んだが、勉強にはなった感じがしても、哲学的な興奮はいまちい感じなかったかな。