日本の難点 (幻冬舎新書)

日本の難点 (幻冬舎新書)

 図書館で借りて読了。相変わらず自信満々に断言されるので、妙な説得力がある。著者の頭がいいのは良くわかるし、中身も鋭い指摘が多々あるとは思うが、どこまで実証的に正しいのかは冷静に考えると良く分からない。それはこの手の中身、社会批評というか思想というか「人文知」というか、まあそういったものは全般的に言えることなので、別に文句言うようなことでもないだろう。
 1点だけ、私には明らかに間違っていると思われる箇所があった。

 女の子が割と偶発的にセックスしてくれるので、セックスできないという悩みは大きなものじゃなくなったのです。(p.39)

 私の悩み(モテない)は、現在でもごく例外的なケースだとは思えないのだが・・・。