新戦争論―“平和主義者”が戦争を起こす (1981年) (カッパ・ビジネス)
- 作者: 小室直樹
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1981/05
- メディア: 新書
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小室直樹の名前は知っていたけれども、何となく啓蒙書を書き飛ばしている人なのかなというイメージを持っていて、本は一冊も読んだことなかったのだが、上記の番組で橋爪さんのプッシュ振りが凄まじかったので、これは読まねばと急いでネットで図書館に予約を入れたのですよ。
いやーこれはいい本。こんなにも論理的かつクールに戦争を論じている本ってなかなかないんじゃないかな。クールっていうのは、戦争なんかなくせっこないという諦めという意味じゃなくて、イデオロギーや立場にとらわれずに論じているっていうことです。
時事的な側面もないではないが、大部分の内容は今読んでも全く古びていないと思う。
文章が論理的だから頭にも入って気やすい。そのおかげで、論じている水準はしっかりしているけれども、高校生レベルで(頭がよければ中学生でも)十分読めます。、
レーベルがレーベルだけにあまり期待していなかったけれど、読んでよかった。他の小室直樹の本も是非読んでみたい。