哲学な日々 考えさせない時代に抗して

哲学な日々 考えさせない時代に抗して

 新刊で購入。文章が軽妙で読んでいて楽しい。哲学の話もそれなりにあるけど、そんなことを気にせず良いエッセイ集として万人向け。
 野矢さんは国語の教科書作りに関わっているとは知りませんでした。単なる文系鑑賞じゃない、論理的に母国語を操る能力を向上させる国語教育推進のために頑張ってほしい。
 哲学擁護論は割と良くあるタイプだけど、共感はするものの、やっぱり後退戦というか、時代の流れに対抗するには弱いよな〜と再確認。まあ別に対抗する必要なんか全然ないと言えばないのだが。
 色についての最近の発見(p.116)はどういうことだか考えてみたけどよく分からないので、是非どこかで詳細に論じてください。