サンドウィッチは銀座で

サンドウィッチは銀座で

 図書館で借りて読了。著者のことは全然知らず、谷口ジロー目当てで借りてきた。
 やはり量は多くないものの、絵は良い。文章も期待しないで読んだが、なかなか。特に「さらば昭和の大衆食堂、聚楽台」は出来がよろしいかと。
 紹介されている店には庶民的な店もあるので、いくつか行ってみようと思う(実は昨日のブログに書いた店は、本書で取り上げられていたので行ってみた)。
 ただ、どうしても貧乏人の僻みとして、この手のお上品で気取った趣味のよさを見せ付けるエッセイって、どうしてもひがみ抜きに読めない。「こちとら奴隷労働で一日10時間は最低拘束されて安月給でひーひー言ってるのに、こいつは銀座でサンドウィッチかよ、いい気なもんだ・・・」とでも言えましょうか。食い物代は自腹なのかねという下品な質問もついついしたくなってしまう。
 ま、それはともかく、レベルは低くないので読んで損はしないでしょう。