図書館で借りて読了。しばらく前から、この著者の本が本屋にやたらと並んでたので、気になって読んでみた。
 「文学オワタ」みたいな言説や終末論への軽蔑は、極めて健全で啖呵の切り方も威勢がいいね。
 ただ、色んな知識が散りばめられていて物知りで凄いなーとは思うものの、全体としてみると、「まあそうかもしんないね」としか言えない。この手の思想系全般がそういうもんだから仕方ないけど。
 識字率や種の寿命やらなんやらの事実を持ち出してくるのも、証拠になってんだかなってないんだかちょっと妖しい気もするし。
 講演というか、話したものをまとめた形なので、文章自体読みやすくて、この手の本にありがちなハッタリというかこけおどしがないのは良い。
 若いときならもっと楽しんで読めたかもしれないが、今はそれほどのめりこめないなー。