日本経済はなぜ浮上しないのか アベノミクス第2ステージへの論点
- 作者: 片岡剛士
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/11/11
- メディア: 単行本
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いかに消費税が8%に上がったことで日本経済が痛めつけられたか、もし10%に増税したらどんな恐ろしいことになったかを、結構しっかりデータを出して論証している。
貿易赤字だから単純にダメというわけではないとか、為替に関する解説などもタメになった。
「増税しないと大変なことになる」みたいなことを言っていた連中や、財務省、一部の政治家は、全然そうならなかったことに対してどう言い訳しているのかね。そういうクソどものせいで日本国の国力が低下していくのを眺めているほかないというのは何とも陰鬱な気分になる。
安倍政権は他の政策は気に食わないことが多いけど、少なくとも経済政策は過去の政権や他の実現していたかもしれない政権と比べたら随分マシなのは間違いなさそうなので、しょうがなく支持するしかないというのもまたヤレヤレな事態。
私が総理大臣だったら、増税直前になっていきなり「やっぱり増税しません。それどころか消費税5%にしたいんで、解散して国民に決めてもらいます」とやるんだけどなぁ。そのシングルイシューで選挙すれば圧勝できて、やりようによったらひょっとしたら大宰相になれるかもしれんし。なおかつそれで権力基盤固めたら、それこそ悲願の憲法改正だって見えてくるような気がするんだけど、どうなんでしょうか。
というわけで、少し硬い書き方で私みたいな素人にはとっつきにくさはあるものの、多くの人に知ってほしいことが書いてあることは間違いないです。