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Reconsidering Meaning in Life (JPL Special Issue Book 1) (English Edition)

　キンドルで購入。良くも悪くも無難な論証の不備を指摘するものから、別の角度からの話題の提供など話題の幅は広い。個人的には仏教の話が面白かった。全体的なレベルは、まあそこそこ程々というか、あと一歩突っ込んでほしいとい印象。
　英語は比較的読みやすいものが多かった。中でもやはり日本人の英語がさらに分かりやすいね。
　一番哲学的に掘り起こしがいがありそうなのは森岡さんの論文か。そこでも人生の意味の比較不可能性に対するメッツの反応はある意味当然と言えば当然なんだけど（『感情的にそう重みづけするだけじゃね〜』みたいな感じ）、そこに重要な問題があるのは間違いないでしょ。「この<私>の人生が一体だれの人生と比較可能なのか！」というのは、錯覚だとしてもかなり重要と言うか根の深い錯覚かと。でも、この論文の中身だけじゃそこまでくみ取れと言うのも厳しいし、しょうがないか。
　こういう一つのテーマ、一冊の本をよってたかって論じるというのは楽しいね。日本語でもこういう本増えてくれれば良いのに。