不平等論: 格差は悪なのか? (単行本)

不平等論: 格差は悪なのか? (単行本)

 図書館で借りて読了。本分と解説が半々くらい。解説が丁寧で、それだけ読めば十分なくらい。でも、平等が至高のものなら、みんな悲惨に平等なのはどうなのよ、というツッコミはもっともだし、解説者よりは幾分私は著者に同情的。
 そういう概念分析を詰めておくことも、意義あることだと思うんですよね。何らかの理想を考えなしに盲目的に追及すると、結構副作用がでかくなることもあるというのは良くある話じゃないですか。そういう時、冷静な概念分析がきっと必要とされるんですよ。
 かなり薄いのですぐ読めるけど、抽象的な話が好きな人じゃないと楽しめないかもしれない。。