- 作者: 小谷野敦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/11/16
- メディア: 単行本
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有名作家の文章を実際に引用して論評するだけでなく、自分の文章も取り上げて直しているのがまたおかしい。
簡潔で事務的な文章をどちらかというと尊ぶのは全く賛成なんだけど、そういう姿勢で書かれている文章でもやはり上手下手は絶対あるよね。大森荘蔵の文章は明らかに明晰判明でかつ上手だけど、読んでいてイライラする下手くそな哲学書はいくらでもあるわけで、そういう違いがどこに起因するのかは本書を読んでもまだ解明できないなぁ。単純に大森さんの時代より現代の方が忙しくて推敲時間が少ないだけだったりして。
それはともかく、本を読む人ならだれでも面白く読めるとおっもいます。オススメ。