図書館で借りて読了。

 福田さんの本は若い時随分読んだが、久しぶり。章によって出来にムラがある。全体的にもう少し掘り下げが欲しい感じがした。ベストはヘミングウェイかな。

 あれだけ大量に書いてたのが急に見かけなくなったのは、体を壊したからなのかね(少し前にツイッターでそんな話を見かけたのと、澤口さんの追悼文からの推測)。幾分「死の影」のようなニュアンスが文章全体に漂っているのはそのせいかもしれない。

 ただこういう真面目系のものでなく、『罰パラ』的な砕けた文章こそ私が著者に求めるものなんだけど、もう書いてくれないかな。