キンドルで購入。

 どうやらカウンセラー業界ではそれなりの権威らしいということで読んでみた。

 各種セルフケアの解説はまあほどほどというところ。それよりも著者の人生録が面白い。なかなかの苦労人で、紆余曲折ありながらもカウンセラーとして身を立てていく過程は読み応えあり。

 しかし、最初にカウンセリングするときにいきなりぶっつけで始めたような書き方しているけど、いくら昔とはいえ随分乱暴に感じた。

 ただでさえカウンセリングは、医療的・科学的基準で治療効果が確立されたものだとは現代でも言い切れないのに、(多分医者が監督者として付いてたんだろうけど)それはマズいのでは。

 実際今ではカウンセリング系のエビデンスはどのくらい確立されているのか、カウンセラー修行はどういう形で患者に害がない形の方法を倫理的に担保しているのかなど、そういったことも是非業界権威者に一般向けへ啓蒙してほしいと思った。