図書館で借りて読了。
 文体は軽妙で著者は謙虚極まりないが、かなりのエリート的な医者・研究者人生を歩んでいる著者の世界を股に掛けた活躍を楽しめる。
 と同時に、世界の厳しい医療状況や日本政府の不条理あふれるコロナ対応裏話、途上国への援助の実態や困難など、ド真面目極まりなく興味深いエピソード満載。
 著者は間違いなく今後の日本の公衆衛生を担っていくのだろう。
 ある種の青春放浪記でもあるし、読み物としても面白さは十分で分量も手ごろ。お薦めです。