The Subject's Point of View

The Subject's Point of View

 数日前に読了。英語は読みやすい。内在主義を擁護するという方針自体は私も大賛成。しかし、前半がやや冗長で間延びした感じがする(特に内在主義の特徴づけをデカルトをダシにして論じる部分)。その分、後半の外在主義を批判する所が食いたいりない。その批判もかなり遠くから的を射るという印象だし。
 乱暴にどちらかしか選べないとなったら、外在主義でなく内在主義を選ぶが、そもそも外在主義と内在主義の二つの単純な比較は、所詮はパズル解きに過ぎない。
 この問題の肝は、外在主義という客観的視点から世界を眺めることに基づく立場と、内在主義という主観的視点から世界を眺めることに基づく立場の関係にある。
 二つの立場の対立を現に今考えている私の思考内容はどちらの立場で捉えた方がよいのかと考えると、ここにある入れ子構造のようなものが見えてくると思うんだけどなー。
 本当はもう少し突っ込んで考えられたらよいのだけれど、それができればこんな誰も読まないブログでウダウダ書いてないで、さっさとプロになってるよ、ということで駄弁の言い訳としたい。