工学部ヒラノ教授と七人の天才

工学部ヒラノ教授と七人の天才

 図書館で借りて読了。期待していた江藤淳の話はそれほどでもなく、「ロールズ助手」、「NP問題と戦った男」、「研究の鬼」の3つの章が面白かった。どれも人物伝として興味深いし、人生の悲喜こもごもを強く感じさせるドラマチックな起伏があって、研究者内幕モノという範疇を越えて読み物としても高品質でございます。
 哲学者として実績があるとは言えない藤川さんが、社会的にかなりの出世をしているのは知らんかった。出世は必ずしも業績とは連動しないのね。、