Reference and Existence: The John Locke Lectures
- 作者: Saul A. Kripke
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 2013/05/01
- メディア: Kindle版
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最初の部分は『名指しと必然性』を読んでいたほうが話が分かりやすそう。実在しないものの名前がテーマだが、色々な方向から光を当てていて話題は豊富。ただ、限られた分量で書いている(話している)ため、個々のトピックを細かくつめているというよりは、話題とアイデア・方向性の提供といった感じが強い。詳しいことは分からんけど、本書で出されてた話で、今現在も取り上げてあれこれと論じられているものも多いんだろうな。
ちらっと触れている、知覚の話と虚構の名前の話をパラレルに論じるアイデアが凄く面白そうに感じたけど、だれか発展させている人いるのか気になる。
英語は読みやすいです。分量も短いし、そういう意味では手に取りやすいかもしれないけど、内容的には本気で論じようとすると滅茶苦茶大変なテーマばかり。そういう意味では難しいんでしょう。毎度のことながら、私もあんまり(というか、ほとんど)分かってないし。