新刊で購入。マンガといっても、非常に単純な形のキャラが出てくるだけ。ただ、リズムや読みやすさは文字だけよりも良いのでは。
 いくつか疑問点を。「『偽のひとり存在』こそが真に大切な存在」って結論はどっから出てくるのでしょうか((pp.175-177)。虚構なら何でそれが大切かよく分からん。
 「私が生まれてこない」ことと「私が生まれてきた」ことがなんで比較的できないのか(pp186-192)。客観的な視点に立てば、普通に比べられるのでは。
 「私の人生は比較の次元を超えている」(p.205)なら、そんなもの肯定するのも否定するのもふさわしくない気がするが・・・。
 と、前半より後半の方が引っかかった点が多かったが、良書が多い哲学入門書にまたユニークで読みやすく引っかかる点もちゃんとある本が加わったのは喜びたい。
 「プギャー」(p.167)ワロタ。2ch意識してんのかね。