図書館で借りて読了。面白い。生徒役が日本最強ランクの哲学者というのが凄いね。
 受身や使役文といったありふれた文の認知言語学的分析から、時には日本文化論まで広がっていく対話は非常に楽しい。哲学者の本領発揮とばかりに、次々繰り出される異論・反論・違和感から展開していって、解説も分かりやすくなるし、新書版としての読みやすさと中身の良さを兼ね備えた非常に優れた本でしょう。
 「実証性なくてよくね?」(p.195-)というのも気持ちのいい啖呵だな〜。ということで、大いにおすすめ。