図書館で借りて読了。記号を使った差し手の解説。はあんまりなくて、純粋に読み物としてのエッセイの比率が高い。さすがに将棋に興味がない人は読んでも楽しめないか。逆に将棋ファンは、過去の強豪棋士から現代の若手棋士までについてのエピソードや、将棋界についての話など興味深く読めるだろう。
 収録作の中では、観戦記者棋士以外のものが優れていると個人的には感じた(「狂気の世界に」と「十年後の将棋世界」)。やはりネット普及以後で、将棋もそれを論じる文章ののレベルも平均レベルが随分上がっているのだろうか。