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Why Worry About Future Generations? (Uehiro Series in Practical Ethics) (English Edition)

 　キンドルで購入。

　未来世代への責任は、従来世代間倫理（著者の言うpopulatiion ethicsとほぼイコールでいいのかね）として論じられてきたものの、まだまだ十分ではないという問題意識は大いにうなずける。

　しかし中身はあんまり面白くない。こういう視点で考えてみては、というのはまあ良いとして、その根拠となる直観があまりに俗っぽくて議論がつまらなくなってしまっている。

　人生の意味とおなじく、ある種人類の存続が色んな事の前提になっているって、その存続自体がはたして無条件に良いことなのか、とつい考えるタイプの人は説得力全然ないんだよね。

　最後のパーフィトの話とからめたりすれば、かなり哲学的に面白い話ができそうなのに。もったいない。

　英語は読みやすいです。