キンドルで購入。

 文体はかなり硬めだが、分かりやすいしっかりした入門書。ウクライナへの侵略の背景をはじめとする現代国際関係を考察する上での前提知識として、これ読むだけでも見通しが少し良くなるのでは。

 引っかかったのは、大陸系と英米系の地政学の違いについて記述するだけじゃなくて、明らかに英米地政学の考え方の方が「良い」までとは言わなくても、幾分マシてきなニュアンスがどうしても感じられるんだけど、この辺の単なる記述と当為の切り分けや著者自身の見解について、もう少し明示的に書いておいてくれたほうが良いと思った。